ドラマ『コンフィデンスマンJP』最終回ネタバレ感想&総括。何が真実か?誰が騙されたのか?

コンフィデンスマンJP

『コンフィデンスマンJP』2018年春ドラマでもっとも注目度の高かった作品!長澤まさみ主演!古沢良太脚本!

 

ここ数年、視聴率では苦戦の続いている月9枠にフジテレビが渾身の力を込めて送り出した痛快詐欺師エンターテイメント『コンフィデンスマンJP』の最終回感想と総括をしていきます。

 

 

『コンフィデンスマンJP』あらすじ

 

 

“欲望”“金”をテーマに、一見、平凡で善良そうな姿をした、ダー子、ボクちゃん、リチャードという3人の信用詐欺師たちが、金融業界、不動産業界、美術界、芸能界、美容業界など、毎回、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる、痛快エンターテインメントコメディー作品

 

 

脚本を手掛けるのは、古沢良太

 

『リーガル・ハイ』『デート〜恋とはどんなものかしら〜』『鈴木先生』などテレビドラマを中心に多くのヒット作を生み出す大人気脚本家です。

 

テレビドラマを主戦場とする脚本家で一般まで知名度のある方は少ないですが、古沢さんは映画・舞台の脚本も幅広く手掛けており、名前までは知らなくてもその作品を観たことがあるという人は多いのではないでしょうか。

 

古沢脚本の特徴

 

古沢脚本の特徴と言えば、既成の価値観に対して常に皮肉に満ちた回答を用意し、それをロジカルなストーリー、癖のあるキャラクターを通してコミカルに、ときに痛烈に描いていく点にあります。

 

「コン・ゲーム」という題材

 

そんな古沢良太が3年ぶりのオリジナル連ドラで満を辞して題材として選んだのは、「コン・ゲーム」。

「コン・ゲーム」とはいわゆる「詐欺師モノ」で、ストーリーが二転三転することを主眼とするミステリーのジャンルだ。

代表的な「コン・ゲーム作品」と言えば、『スティング』、『ミッション:インポッシブル』シリーズ、『オーシャンズ11』シリーズなどが、まず思い浮かぶと思います。

 

ただ、この題材はある意味挑戦だとも思います。

「コン・ゲーム」は、古沢さんがこれまで得意としてきた「どんでん返し」的な「手法」そのものにスポット当てたジャンルです。

しかし、逆に言えばその「どんでん返し」が上手くいかなければ成立しない非常に難しいジャンルとも言えます。

古沢良太の真骨頂である「トリッキーな構成が光るドタバタコメディ」を真正面からどう描くのか?

非常に楽しみな3ヶ月でした。

 

 

感想&まとめ

 

結論から言えば、

すんごい面白い!!!

 

こんな安易な感想もないですが(笑)

 

『コンフィデンスマンJP』は、

月曜の夜の憂鬱さを吹っ飛ばしてくれる痛快で優れたエンターテイメントであることは間違いなかったです。

 

基本的には1話完結で、毎回登場するゲストと騙し合いの対決をするというフォーマットをベースに過剰なパロディに痛快なオチ、「詐欺師モノ」という都合のよいジャンルを武器に何でもアリの詰め込みごちゃごちゃ感がウリです。

 

長澤まさみ、東出昌大、小日向文世のメインキャストも絶妙な味がある。

 

第7話「家族編」で飛び出した

「ガッキーだったらなあ」

には待ってました!と拍手。

『リーガル・ハイ』ファン歓喜の台詞でした。

 

古沢脚本で長澤まさみ主演と決まった時から必ずセルフアンサーをやってくれるとは思っていましたが、実際に聞くと、思わずニヤニヤしてしまいました。

 

この手の作品は往々にして「軽薄さ」や「荒唐無稽さ」などが批判されがちだがそういった批判は基本的に間違っていると思います。

なぜなら、「軽薄」で「荒唐無稽」なのが、本作最大の魅力でもあるからです。

 

『リーガル・ハイ』でも『デート』でも古沢作品で徹底して描かれたテーマは「価値観の多様性」「既成概念・多数派的価値観への批判的な姿勢」。

 

『リーガル・ハイ』

1期9話「公害問題回」での時勢を意識した長台詞は痛快で溜飲が下がりました。

スペシャル「いじめ問題回」では、ドラマでもたびたび題材とされるいじめ問題に対して、独自の視点からシニカルな解釈を提示しました。

こうした名台詞や名シーンを数々生み出してきているからこそ、脚本家古沢良太は強く支持をされているのだ。

 

『コンフィデンスマンJP』でも、毎回登場する大物ゲスト(悪)と彼らに搾取される人々(善)という一見すると単純な善/悪の二項対立を用意するが、毎度ストーリーの中で善悪の構造がひっくり返されます。

 

また、ストーリー的な「どんでん返し」だけでなく、感情や内的な価値観の「どんでん返し」こそが本作のテーマでもあります。

 

しかし、

『コンフィデンスマンJP』では通常とは異なる価値観の提示を優先し、バランスをとることを重要視したが故に、強引な「逆張り」という選択肢に進んでしまわざるを得なかった。

結果的に安直な展開を生んでしまったのだと思います。

ただ、第5話「スーパードクター編」では、いわゆるお約束な展開を廃した徹底的な「逆張り」そのものが楽しいという特異な回もありました。

 

と、マイナスな点も述べたが楽しく面白い良ドラマであるということは揺るぎないです。

 

古沢脚本の醍醐味を感じられる非常にチャレンジングな意欲作。

主演の長澤まさみの七変化に大物ゲスト達との大立ち回り、見所満載の本作は充分におすすめできる見るべきドラマだ!!

 

映画化も決定しています。

劇場では、3人の詐欺師たちがどんな活躍を見せてくれるのか。

 

目が離せません。