ドラマ『アンナチュラル』第2話ネタバレ感想。無理心中事件の謎と明かされるミコトの過去!

アンナチュラル第2話

ドラマ『アンナチュラル』第2話についてレビューしていきます。

 

 

ドラマ『アンナチュラル』第2話のあらすじ

 

Unnatural Death #2 死にたがりの手紙

ミコト(石原さとみ)らUDIメンバーは警察の依頼により、集団練炭自殺の現場に出向く。
そこには4人の遺体があり、刑事の毛利(大倉孝二)は事件性がないと主張するが、ミコトは解剖することを決める。
解剖の結果、3人は一酸化炭素中毒で自殺と断定された。ところが、ひとりの少女の死因は“凍死”であることが判明。さらにその少女の胃の中から、解読不可能なダイイングメッセージが発見される。間違いなく事件であると確信したミコト、六郎(窪田正孝)らUDIメンバーは、所長の神倉(松重豊)に止められながらも、身元不明の少女が残したメッセージの意味を必死で解読しようとする。そんな中、ある理由から突然ミコトは六郎を温泉に誘う。温泉地へと向かったミコトと六郎は、驚くべき事実を突き止める。

だが、そんな2人を絶体絶命のピンチが襲う!!
集団自殺に見せかけた事件の真相とは一体?

 

 

 

以下、ネタバレありの感想レビューです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラマ『アンナチュラル』第2話の感想

 

ミコトの過去との対比

 

第2話でメインとなるのは、練炭を使った無理心中事件です。

冒頭で、鮮やかに不可解な謎が提示されます。

一家無理心中だと思われていた事件が、身分証の発見により自殺サイトを経由した他人同士の集団自殺だと分かり、さらに解剖の結果1人の少女の死因が一酸化炭素中毒でなく凍死だと判明します。

「集団自殺遺体の中で1つだけ死因の違う遺体」

これが冒頭で提示される謎になります。

 

また、第1話では、主人公ミコトが過去に起こった一家無理心中事件で生き残った少女であることが明かされて終わりました。

この第2話はシリーズ中で、ミコトが抱える過去の核心に最も近づく回です。

主人公が重い過去を抱えていて、それがシリーズを通しての最大の事件と繋がっていくというのは連続ドラマにおける定石中の定石です。

ぼくも当初はミコトが過去に経験したこの無理心中事件の真相を解き明かすことが、シリーズ上の命題なのではないかと予想していました。

なので、第2話でいきなりミコトの過去に踏み込んでしまうのかと驚きました。

しかも!!!

これは大きなネタバレになってしまいますが、以後ドラマ内でミコトの過去について触れられることはあっても、それ以上の事実が明かされたり、ミコトの口から直接事件のことが語られることはありません。

通常であれば主人公の過去は物語上最も劇的な効果を生む装置になります。(観客が最も感情移入するのは主人公だからです)

作家的には最も扱いやすいであろう「主人公の過去」という便利な装置を、『アンナチュラル』において野木亜紀子氏は明確に描くことを選択しません。

ドラマ上「過去の不条理な死に縛られる」という役割は裏の主人公である中堂に一手に引き受けさせ、表の主人公であるミコト自身は「既に不条理な死を乗り越え、向き合いながら未来を生きようとしている」という対比構造にしています。

シリーズとしては「中堂の過去(=不条理な死)」を最大の敵として描いていくことになります。

 

凍死した少女の遺体

 

凍死遺体とは人違いと分かり、一度本筋から遠ざけた松倉花の存在を改めて真相と絡めてくる展開はとても巧いと思いました。

このくだりは、ミコトの過去の事件に対しての考え方(自分と子どもが別の人間だと理解していない親の傲慢さに対しての憤り)を明示するための要素としてきちんと機能しているので、この時点では松倉花の存在が一旦視聴者の頭から離れます。

ところが解剖によって判明したミケの本当の死因と、真相を明らかにしようというミコトの執念から、もう1つの監禁事件があぶり出され、監禁されていた少女(松倉花)の未来と命が守られるという展開に繋がっていきます。

遺体の少女(ミケ)が体内に遺したダイイングメッセージが自分のことではなく、監禁されている友人である松倉花の救出を願ってのものだったことが分かるシーンには胸が締め付けられました。

第1話と同様に、「死の謎を解き明かすことで、未来を生きなければならない人を救う話」として結実するわけです。

 

 

ドラマ『アンナチュラル』第2話のまとめ

 

『アンナチュラル』では、主人公ミコトというキャラクターを通して、「死」との向き合い方、「生」との向き合い方を教えてくれます。

ミコトは眼の前に「死」が迫った場面であっても、冗談を言うこと、明日の予定を考えることで「生」を肯定し続けます。

それは、母親の身勝手から最愛の家族が死に、自身も死に直面したという「過去」に負けないためでしょう。

ミコトは絶対に絶望しないのです。

その強さは、ミコトが発した「絶望してる暇があったら、うまいもの食べて寝るかな」というポジティブで未来志向なセリフからも伺えます。

 

第2話はミコトの過去との向き合い方、法医学者としての矜持を表現し、キャラクター性を浮かび上がらせるための素晴らしいエピソードであったと思います。

 

また、第2話の引きで六郎が週間ジャーナルからUDIに送り込まれたネズミであることが明かされます。

さて、次は第3話のレビューです。