ドラマ『アンナチュラル』第7話ネタバレ感想。ミコトへの挑戦状。クラスメイトはなぜ死んだのか?

アンナチュラル第7話

ドラマ『アンナチュラル』第7話についてレビューしていきます。

 

 

 

ドラマ『アンナチュラル』第7話のあらすじ

 

Unnatural Death #7 殺人遊戯

ある日、ミコト(石原さとみ)の携帯に「これを見たら電話をください」と謎のリンクアドレスが貼られたメールが届く。差出人は、予備校で働く弟・秋彦(小笠原海)から紹介された法医学に興味を持つ高校1年の男子生徒だ。
ミコトがアドレスをクリックすると、「殺人者S」と名乗る学生が、自分が殺したというYの遺体を「殺人実況生中継」としてライブ配信していた!!
殺人者Sはミコトに対し、「Yくんの死因はなんでしょう?」と挑戦状を叩きつける。
もし答えを間違えたら、人質になっているXも殺すという…!
中堂(井浦新)は挑発に乗るなと止めるが、ミコトはSの勝負に乗ることに。
しかし、ライブ配信で映し出される映像しか死因を特定するヒントはない。果たしてミコトは、遠隔診断でYの死因にたどり着けるのか!?

法医学者VS殺人者Sの勝負の結末は?
衝撃の事件には隠された秘密があった…。

 

 

以下、ネタバレありの感想レビューです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラマ『アンナチュラル』第7話の感想

 

 

冒頭、遠隔死亡診断という映像を介した死因診断のシステムが紹介されます。

さらにルミノール液や科学捜査用ライトが登場したりとこれまででももっとも科学捜査の妙が際立った回だったような。

科捜研の女テイストですね。

 

 

殺人実況生中継とミコトへの挑戦状

 

その後、ミコトの元へ弟の秋彦に紹介された法医学に興味があるという少年からメールが届きます。

メールを開くと「殺人実況生中継」としてライブ動画が流れ、ミコトに対して殺したクラスメイトの死因を当てろという挑戦状が突きつけられます。

殺人者S(=生徒の白井)からのヒントを元にしてミコトは死因の解明を始めますが、死因は早々に判明します。

凶器はナイフで、背部刺創による失血死。つまり刺殺です。

 

 

ですが、ミコトはSの真意は別にあると考え推理を続けます。

 

紙粘土に同じナイフを3本突き立てて固め、そこに向かって背中から倒れ込むことで他殺に偽装した自殺だったとミコトは推測します。

さらに凶器を隠すためにシャーロック・ホームズシリーズの短編『ソア橋』の物理トリックを利用しました。

 

死因は刃物による自殺。

しかし、ここまでを法医学的見解とした上で個人の見解としてミコトはさらに続けます。

 

 

死斑以外の打撲の痕から被害者が日常的に暴力を受けていたことから、法律では裁けない「いじめ」という殺人があった。

これがミコトが出した結論です。

 

 

真相はミコトの推測通り、いじめを苦にした自殺。

いじめの主犯であるクラスメイトたちに一矢報いるため彼らに罪を被せようと他殺に偽装したのでした。

しかし自殺を行った時間にいじめの主犯であるクラスメイトらは万引きで捕まっておりアリバイが成立します。

白井はそれを目撃していましたが、死が無駄になることを伝えられぬまま友人は亡くなります。

 

白井は自分に手を差し伸べてくれた友人を反対に助けることができず、負い目を感じていました。

法律では裁けない「いじめ」という殺人を告発するためにライブ配信を行い(事件への関心を高めるために、法医学者との対決という構図をとり、視聴者を増やした)、さらに自分自身を殺すことで「不条理な死」を選ばざるを得なかった友人に対し許しを請おうとするのです。

 

ミコトは続けます。

「あなたが命を差し出してもあなたの痛みは決して彼らに届かない。それでも死ぬの? あなたの人生はあなたのものだよ」と。

 

一方で、中堂たちUDIの面々はライブ配信現場に踏み込みます。

白井が放つ「僕だけが生きてていいのかな」という言葉に対し、中堂は返します。

 

「死んだやつは答えてくれない。この先も。許されるように生きろ」

これは白井だけでない、中堂が自分自身に向けた言葉でもあります。

 

第5話で「不条理な死」と向き合った青年に対し、復讐を促すという人として法医学者としての倫理を超越した態度をとった中堂。

第7話は、第5話のアンチテーゼのように中堂の行動を描き、自殺を図ろうとした少年を救います。

では、中堂はなぜ今回少年を救ったのでしょうか。

 

そもそも第5話で本筋の「赤い金魚」事件に傾きかけたにも関わらず、第6話で唐突に趣の異なる東海林のエピソードを挿れてきたはなぜか、少々疑問もありました。

 

第6話のレビューの中で東海林だけでなくミコトにとって「同僚」の存在が大切なものになっているというように書きましたが、これは中堂にとっても同様だったのです。

私刑による復讐という選択肢、自分自身で事件を解決するという選択肢しか持たなかった中堂にとって

ミコトたちUDIの面々は「同士」として初めて頼ることのできる存在になりつつあります。

 

第6話終盤の中堂と神倉所長のやり取りで、三澄が中堂に本気で協力するつもりだということを伝えるシーンも、中堂の気持ちの変化を補強するために巧く機能していると思います。

第7話まで見て初めて分かるのですが、この心境の変化を描くに当たって第5話〜第7話までのエピソード配置の妙が光ったなと感じました。

 

 

 

ドラマ『アンナチュラル』第7話のまとめ

 

第7話のメインエピソード自体は、第1話と同様エンタメ性を重視し過ぎるあまり、若干必然性を欠く無理やりな展開になってしまったかなとも思います。

今回の事件の当事者は高校生なので、ミステリ小説にトリックのアイデアを求めたというのもいかにもありそうな発想かと思います。

ただ凶器の回収方法など不可解な部分もありますし、そもそも自殺した横山にしても動画配信を行った白井にしても、これだけのことを考えられる彼らならもっとリスクのない方法でいじめを告発する方法があったのではないかと。

とは言え、現代にあって「不条理な死」の代表的な存在とも言える「いじめ」問題をこういった形でエンタメに落とし込みながらも物語を通じてエモーショナルに強烈なメッセージを与えたことは素晴らしいです。

いじめによる自殺を「殺人」だと断罪する視点にも説得力があったと思います。

 

第7話終盤では中堂がミコトに「赤い金魚」事件への協力を求めます。

 

さて、次は第8話のレビューです。